サリ寺院 (Candi Sari)

ダルマトゥンガ王(シャイレーンドラ朝)が建立した、カラサン寺院の北北東1kmに位置する仏教寺院。20世紀初頭オランダ政府が修復。
サリとは「精髄(物事の本質をなす最も重要な部分)や、美しい(優美な70の浮彫に彩られている)」と言う意味。17.3m×10m、東正面に前室と階段があったと考えられますが、失われています。内部は3室に区切られ、各室西側に仏像を祀る壇が設けられています。上部は西側に窓が開き、木造の2階部分を形成する床組があった痕跡が残っています。
外壁には菩薩や諸天などの浮彫が厚く塗られた漆喰に施されています。屋蓋は第1層が曲版の寄せ棟になっており、その上に内部の3室に合わせた3本の蒲鉾形曲版屋根になており、その上に3基ずつ小ストゥーパが載っています。
重層の僧房の遺構で、細部はカラサンに類似している。

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