80日間世界一周 AROUND THE WORLD IN 80 DAYS (1956)
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有名なJ・ヴェルヌの冒険小説を、新方式の大型画面トッドAO(開発者は本作のプロデューサー、M・トッド)を用い、世界各所の名所旧跡と豪華なゲスト・スターで紡ぎあげた一大デラックス巨篇。時は1872年、まだ飛行機も出現していない時代。イギリスはロンドンの社交クラブで、一人の紳士(ニーヴン)が“80日あれば世界一周できる”という賭けにのった事から物語は始まる。2万ポンドを賭けて、従者(カンティンフラス)と共に出発する紳士。だが二人の行く手には、幾多の困難と様々な事件が待ち受けていた! 3時間弱の間に登場するゲスト・スターはマレーネ・ディートリッヒを筆頭に、ロナルド・コールマン、マルティーヌ・キャロル、シャルル・ボワイエ、トレヴァー・ハワード、ノエル・カワード、フェルナンデル、グリニス・ジョーンズ、フランク・シナトラ、ピーター・ローレ、etc……。見るからに金と力に物を言わせた作品で、ただそれだけといった思いも抱かないではないが、ここまで徹底した造りだと、これはもう、拍手を送るしかあるまい。思い切り贅を尽くす事が、それだけで映画の魅力とも成り得る事を示した稀有な例だ。

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