ふるさと物語(Home Town Story)  1:01:00
マリリン・モンロー脇役ちょい出演の映画。61分という短さもあり軽い乗りで見る程度の作品。出演シーンは数回で計2〜3分、フィーバーする前のマリリンが凛とした女性を演じている。
若きマリリン出演のこの映画は、GM(ゼナラル・モーターズ)が作らせた映画で、大企業の企業活動は国や国民にとって価値のあることなんですよ、っていう内容の作品。若い上院議員ブレイク・ウォッシュバーンは選挙で再選されず、故郷の町に戻ってくる。かわりに当選したのは地元の大企業マク・ファーランド社の社長の息子だった。ブレイクの叔父は地方紙『フェアーファックス・ヘラルド』って新聞の主筆・編集者で、帰郷した甥ブレイクにその職を譲る。ブレイクは大資本マク・ファーランドを叩くキャンペーンを新聞の一面に毎日掲載する。なるほど彼の意図には真面目に大資本の悪を批判しようというのが無いではないのだけれど、正直そこにはマク・ファーランドを叩いて自分が議員に返り咲こうって野心がある。小学校の教員をする恋人や友人でもある新聞社の記者などはそんなブレイクを見かねて批判するのだけれど、彼は聞く耳を持たない。そんな彼を父マク・ファーランド社長が訪れて、大資本・大企業が社会にいかに大きな貢献をしているかを説くけれど、ブレイクはわかろうとしない。プロパガンダ映画としての主張はこのマク・ファーランド氏の主張に要約されている。その後にブレイクの幼い妹が校外学習で行った先で事故にあって生命の危険に落ち入り、それを救うのがマク・ファーランド社の存在であるという落ちで、ブレイクも簡単に考え方を変えてしまう、たわいのない内容です。

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