帰らざる河 (1954)  1:30:52
1875年、ゴールド・ラッシュに沸き立つカナディアン・ロッキー。服役を終えた開拓者・マットが、酒場の歌手・ケイに預けていた息子・マークを訪ねて来た。彼は新しい農場を買い、マークを引き取って一緒に暮らし始める。そんなある日、ケイの情婦でヤクザ者のハリーは、彼女を連れて都会へと向かう。彼らは筏で河を下ろうとするが、そこは無事に下りきった者がいないため帰らざる河と呼ばれるほどの激流だった。案の定2人は流されてしまい、そこをマットに助けられる。ところが、ハリーは恩人であるマットから食料と馬を奪い、呆れるケイを残して旅立ってしまう。そんな折、農場がインディアンの襲撃を受ける。マットはケイとマークを連れて逃げ出し、筏に乗って河を下り始めるのだが…。
広大なカナダの大自然の中で繰り広げられる人間ドラマ。監督は『悲しみよこんにちは』のオットー・プレミンジャー。クライマックスの激流下りの迫力が見事だ。主演は『さらば愛しき女よ』のロバート・ミッチャムと永遠のミューズ、マリリン・モンロー。どこか物憂げな表情のモンローが魅力的で、中でもギター片手に歌うシーンが素晴らしい。

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