サンビサリ寺院 (Candi Sambisari)

1966年地下約5mの火山灰の中から発掘された、9世紀後半から10世紀初頭の建立と考えられるシヴァ神を主神とする祠堂で、西正面の主堂の正面に向かい合って東面する3棟の小堂が南北1列に並び、それらを四方に開口のある周壁が2重に取り囲んでいます。
主堂は内部に凝灰岩、外部に安山岩を使用しており、基壇は装飾のない平滑型で下端にマカラの装飾が施されたS字型翼壁のついた階段が正面に付いています。その上部縁には欄楯が立ち、身舎との間に回廊を形成しています。
身舎の外壁には入口以外の3方中央にカーラ・マカラの装飾が施された壁龕が設けられ、それぞれ8臂のドゥルガー、ガネーシャ、シヴァ・グルの神像が納められています。屋蓋は段台ピラミッド状の最頂部にラトナが載っています。

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