チャンディ・サジワン(Candi Sajiwan)

9世紀後半の建立とされ、かつてはチャンディ・ケボンダレム(Kebondalem)と称されていました。南側80mに位置するチャンディ・カロンガンと南北一対のコンプレックスをなしていたと考えられています。



チャンディ・カロンガン (Candi Kalongan)

主堂の基壇は1辺18.8m、内部は凝灰岩、外部に安山岩を用いて建設されています。西に3.4mある突出部と高さ1.8mの天樹の浮彫が施されたS字型翼壁階段(写真 中・右)が見られます。
フリーズ層にはジャータカの浮彫が施されています。その上の身舎と屋蓋は荒廃が進んでいますが、主堂の側壁には珍しい長方形の採光窓が見られます。主室の内部中央には2×2mの竪穴があり、1902年の調査でそこから亀とナーガ(注1)の形をした金箔片が発見されています。
注1  ナーガNaga
サンスクリット語でヘビの意味を持つ。神話の中に存在する半人半蛇で地中と水の主または番人。仏教では座禅をくむ仏の背後に頭をもたげ仏を保護する形式でもあらわされる。ヒンドゥー教においてはヴィシュヌ神を擁護するもので、ヴィシュヌ神は全世界が滅亡と再生を繰り返すあいだずっと宇宙の大海のなかで寝入っている姿で描かれる。

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